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80denier (2019年, kiki vivi lily)

特徴的なリズムやんわりサディスティックな歌詞がよし!

 

オシャレな音とビート

Denier (デニール)で表す距離感が素敵な曲

kiki vivi lily (キキ・ヴィヴィ・リリー)さんの『80denier』

 

目次

 
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kiki vivi lily (キキ・ヴィヴィ・リリー)とは

kiki vivi lily (キキ・ヴィヴィ・リリー)さんは福岡県出身のシンガー・ソングライターです。2015年から “kiki vivi lily” として活動を開始し、翌2016年に『LOVIN' YOU』というミニアルバムでデビュー。2019年に1stフル・アルバム『vivid』をリリースしている。

 

80denier (デニール)

イントロはピコピコしているので、電子音楽系かと思いきや、アコースティックギターでビートを刻み、後ろでカチャカチャと色んな音が合わさる、不思議な音の重なり、サビ部分ではピアノの澄んだ音が後ろで響くところがGood!

 

この楽曲では、なんと身の回りにあるコップ等を叩いてサンプリングに使用しているのだとか。言われないと気づきませんが、確かにそれっぽい音が鳴っています。

 

denier (デニール)の意味は?

そして曲名の『80denier』、 ″デニール″ とは糸の太さを表す単位のことで、糸を9000m伸ばしたときの重さによって、デニールの数字が決まるそうです。

 

例えば、9000mに伸ばした糸が1gだった場合、その糸は「1デニール」と表します。つまり、80デニールのタイツなら、9000mで80gの重さの糸を使っているということになります。

 

9000m = 9km

音楽とは関係ないですが、タイツの糸って細いんだな、さらにそれを編み込む科学技術とはすごいなぁと感心してしまいました。

 

日常生活では女性しか触れない言葉であり、男子は知る由もない言葉。タイツの ″透け感″ を表すのに使われているようで、60デニールだとほどよい透け感、80デニールだとシックな感じになるそう。

参照:https://my.tutuanna.jp/column/201811_30

 

歌詞では60ではなく、80デニールが良いのだと!これは彼との距離感を比喩的に示しており、距離感をデニールで表現するのが面白いです。

 

歌詞の意味は?

最初は単純に足に触ってもいいよと言っているのかと思いましたが…。そういう訳ではなく、心の距離感を巧みに表した描写となっています。

 

しかし、特徴的なリズムとオシャレな音、カッコいい楽曲。80デニールの恋と、そな距離感、男子の分かってなさを上手く表現しており、素晴らしい!

 

そして最後の ″そうきっとデニールの意味さえわかってないくせに″

 

この言葉、ふんわりしている人に言われると

けっこうサディスティックで

こわいかもしれないな…

 

vivid

vivid

  • アーティスト:kiki vivi lily
  • 出版社/メーカー: EPISTROPH
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: CD